Roll Material

ロール材質

Roll Material

ロール材質

独自の技術で、あらゆるニーズに対応。

お客様で使用されるスタンドごとにロールに求められる特性は異なります。
個々の要望を満たすため、私たちはオーダーメイドで対応し、これまでに多数の材質開発および製造技術を確立してきました。
そんな多彩な材質への対応を可能にしてきたのが、当社の独自技術の数々。
常により良いものを求め、絶えず改良を続けてきた伝統が現在に繋がっています。

各スタンドへの適用材質例

鋳鉄系

SIP-ダクタイル

鋳造:静置鋳造
特長:耐摩耗性+耐肌荒れ性+強靱性+耐熱亀裂性
硬度(HS)40-60

強靱性の高い球状黒鉛鋳鉄に当社独自の特殊熱処理を施すことにより、さらに優れた強靱性と耐摩耗・耐肌荒れ性・耐熱亀裂性を実現しました。

BSIP-ダクタイル

鋳造:静置鋳造
特長:耐摩耗性+耐肌荒れ性+強靱性+耐熱亀裂性
硬度(HS)55-65

球状黒鉛鋳鉄の特殊熱処理により基地組織をベイナイト化することで、強靱性を維持したまま耐摩耗性を向上させました。

高合金ダクタイル

鋳造:静置鋳造、遠心鋳造
特長:耐摩耗性+耐肌荒れ性
硬度(HS)55-80

球状黒鉛鋳鉄の合金成分比率を高め、ミクロ組織を調整することで使用条件に適した耐摩耗性を実現します。

グレン・チルド

鋳造:遠心鋳造
特長:耐摩耗性+耐肌荒れ性
硬度(HS)60-80

最も古い材質の一つで、グレンは片状黒鉛を、チルドは黒鉛の無い組織を有し、耐摩耗性に加え、高硬度域では耐熱亀裂性にも比較的優れています。

半鋼系

アダマイト

鋳造:静置鋳造、遠心鋳造
特長:強靱性+嚙み込み性
硬度(HS)40-70

1.2%~2.4%Cを含む白銑鉄であり、ロール特有の材質です。内部への硬度ドロップが少なく、鋳鋼より耐摩耗に優れているため、分塊ロールや噛込性を要求される鋼片ミル、棒鋼の粗スタンド用ロールに用いられます。

黒鉛鋼(黒鉛晶出アダマイト)

鋳造:静置鋳造、遠心鋳造
特長:強靱性+耐熱亀裂性
硬度(HS)40-70

アダマイトに粒状の黒鉛を晶出させた材質です。アダマイト材の耐熱亀裂性、耐焼付性を改善しました。適用スタンドはアダマイトとほぼ同一です。

鍛造アダマイト

鋳造:鍛造
特長:強靱性+嚙み込み性
硬度(HS)40-60

アダマイトの素材を鍛造することにより、高強靭性を実現した材質です。高負荷のかかるスタンドに適用されます。

ハイス系

遠心ハイス

鋳造:遠心鋳造
特長:耐摩耗性+耐肌荒れ性
硬度(HS)65-85

高速度鋼を高炭素含有とし、硬質の炭化物(MC、M₂C、M₇C₃タイプ)をミクロ組織中に晶出させ、耐摩耗性、耐肌荒れ性を大幅に改善しました。

HIPハイス

鋳造:HIP
特長:耐摩耗性+耐肌荒れ性
硬度(HS)85-95

粉末冶金技術を駆使しロール材として開発したHIPハイスで、微細硬質炭化物を持ち超耐摩耗性と耐肌荒れ性に優れています。

Product Material

ロール材質開発

お客様のニーズに応え続けるために。

お客様の圧延鋼種の高性能化、多様化にともない、以前に増してロールに優れた品質及び特性が要求されるようになってきました。
日々変わりゆくお客様のご要望に即応するため、当社では圧延条件を再現できる試験機を導入。様々なニーズにお応えしてきた実績を活かし、現在も新たな材質開発を進めています。

設備一覧

高温摩耗試験装置

高温摩耗試験装置

全自動変態点記録測定装置

全自動変態点記録測定装置

マイクロビッカース硬さ試験機

マイクロビッカース硬さ試験機

光学顕微鏡

光学顕微鏡