Surface Treatment Business
表面処理事業

About
表面処理事業について
あらゆる粉末冶金技術の結集
住友重機械ハイマテックスの表面処理事業は、あらゆる粉末冶金技術を駆使して開発した耐摩耗、耐食性に富む差別化商品、SHM(表面硬化材)やSMR(粉末押し出し材)、LMD(レーザーによる金属積層)などの製造、販売を進めております。
SHM Series
SHMシリーズ(表面硬化材)

もっと耐摩耗。もっと長寿命。
快適な生産環境を実現するSHMシリーズ
当社ではこれまで培ってきた鋳造技術、肉盛技術、溶射技術、粉末冶金技術を結集し、「SHM」と名付けた独自材料と製法を開発しました。必要な部分に必要なだけの機能を効率的に付与することができます。30年以上の実績と経験からラインナップされたSHMシリーズが、お客様の快適な生産環境を実現します。
SHMとは
耐摩耗性、耐食性、耐熱性、しゅう動性などが必要な外側部分にミリ単位のSHM合金をライニングする方法を指します。一般的なライニング方法にTIG肉盛、ガス肉盛、PTA肉盛、火炎溶射、プラズマ溶射、高速フレーム溶射など多くありますが、このどれにも属さない当社独自の製法です。これまで培ってきた鋳造技術、肉盛技術、溶射技術、粉末冶金技術をドッキングさせ、剥離のない緻密で均一な組織のSHM合金をライニングし必要な部分に必要なだけの機能を付与します。
SHM処理は従来のプラズマ溶射や最新のHVOFでも見られる空孔や剥離の問題を解決した当社独自の製法です。硬化や耐食性を向上させたい製品の外部へ最大2mmのSHM合金をライニングすることができます。SHM合金には硬質粒子の添加も可能なため優れた耐摩耗性を有しています。
SHMの特長
本体そのものを耐摩耗性や耐食性、耐熱性に優れた材料にすると、高価になったり加工が出来なかったりといった問題が生じます。本体は安価な材料で、必要な部分にだけ機能を付与できないだろうか。こんな発想から窒化、浸炭、高周波焼入れ、メッキ、肉盛、溶射など多くの製法が生まれました。しかし、これらの製法も硬化厚さが薄かったり、耐摩耗性が不十分だったり、剥離をしたり、使用される環境によって十分とは言えない場合があります。SHMはそんな声にお応えするために生まれました。
SMR Series
SMRシリーズ(粉末押し出し材)

摩耗、肌荒れ(チャターマーク)
腐食に対して優れた特性!
長寿命化を実現!
SMRは、従来のインゴット→鍛造工程(溶製法)では製造することが不可能な高炭素鋼合金鋼を、特殊な製法で製造したテンションレベラーワークロール用粉末製高合金鋼です。
SMRとは
従来の溶製法では製造することが不可能な成分の高炭素高合金鋼です。粉末冶金技術により製造されたSMRはSNS440CやSKD11などに見られる一次炭化物の粗大化などがなく、炭化物が均一微細に分散しており、非常に優れた機械的特性・耐摩耗性・耐食性を有しています。
SMRの特長
テンションレベラーは鋼板の歪矯正とともにスケールブレーキングの機能を持ちます。ロールには高い面圧が加わり、鋼板との間に生じるすべり、剥離したスケール粉の噛み込み、さらにはスケール粉回収スプレー水がかかるなど厳しい条件下にあります。当社ではこれらの摩耗、肌荒れ(チャターマーク)、腐食に対して優れた特性を有した粉末製高合金鋼を開発し、長寿命化を実現しました。
LMD Series
LMDシリーズ
(レーザーによる金属積層)


国内最大級&最先端技術で、
最高品質の肉盛施工をお届け
レーザーを熱源として耐摩耗性や耐腐食性の高い材料を肉盛して表面改質を行います。国内のLMD設備としては最大級のものを導入しています。
LMD(レーザーメタルデポジション)の特長
レーザー加工技術の進展により注目されてきた新たなハードフェーシング技術
耐摩耗性や耐腐食性といった高機能な厚肉被膜を必要な個所に形成可能
部品寿命の長期化や摩耗した部品の再生補修により環境負荷を低減

超耐摩耗事例(硬質粒子配合)

溶接外観例(射出成型スクリュー)

再生補修事例(圧延用ロール軸)
Main Client
主要取引先
(順不同)- 日本製鉄株式会社
- JFEスチール株式会社
- 三菱製鋼室蘭特殊鋼株式会社
- 株式会社神戸製鋼所
- 株式会社淀川製鋼所
- 東洋炭素株式会社
- ホソカワミクロン株式会社
- 新関西製鐵株式会社
- 磯部鉄工株式会社
- China Steel Corporation
- 特殊電極株式会社
- トピー工業株式会社
- 株式会社スエヒロEPM
- 日本オーバーレイ工業株式会社
- 大阪製鐵株式会社